101回目のプロポーズは、1991年7月1日から9月16日にかけてフジテレビの「月9」枠で放送された名作ドラマです。
主人公・星野達郎を演じる武田鉄矢さんで、過去の辛い体験から新しい恋愛に前向きになれないヒロイン・矢吹薫役の浅野温子さんの心の葛藤がドラマチックに描かれます。
この記事では、101回目のプロポーズの再放送や見逃し配信の予定、最終回のネタバレを含むあらすじ、キャスト情報、テーマ曲などこのドラマの見どころを紹介します。
101回目のプロポーズの再放送の予定は?
101回目のプロポーズは再放送の予定は現在はありません。
フジテレビの動画配信サービスFODプレミアムでは101回目のプロポーズは全話視聴可能です。
101回目のプロポーズのあらすじ
ドラマの主人公・星野達郎(武田鉄矢)は、建築会社で働く万年係長の42歳の独身男で、長真面目なことしか取り柄のないさえない中年サラリーマンとして登場。
達郎は家ではイケメンの弟・純平(江口洋介)と一緒に暮らしています。
もう一人のドラマのヒロイン・矢吹薫(浅野温子)は、オーケストラのチェリストとして活躍しています。
同じオーケストラには、彼女に好意を寄せるバイオリニストの2歳年下の沢村尚人(竹内力)もいます。
自宅で妹の千恵(田中律子)と2人暮らしている薫は、過去に婚約者の真壁芳之(長谷川初範)を結婚式の当日に事故死で失う辛い体験をして未だに真壁を忘れられません。
そんな薫を見て千恵は、「お姉ちゃん、まだ忘れらないの?もう3年も経ってるのに」と過去の恋愛を引きずる姉のことをいつも心配しています。
過去に99回のお見合いをしたもののすべて相手から断わられる体験をした達郎は、100回目のお見合いをすることになります。
その相手は、薫で見合い当日は、それぞれの兄妹も同席することになり食事を共にすることになりますが、2人の会話はどこかかみ合いません。
結局、達郎に薫は電話で交際する気はないことを伝えると、達郎から「50年後の君を今と変わらず愛している」という言葉が飛び出します。
これは、今は亡き婚約者・真壁のプロポーズの言葉で、薫の心の奥に達郎からでた思わぬ形のプロポーズが響きます。
この日から達郎は薫に猛アタックを開始しますが、薫の返事はいつも「NO」だったのですが、次第に誠実な達郎の人柄に薫は惹かれるようになりますが…。
101回目のプロポーズは、泥臭いキャラクターを演じることが多かった武田鉄矢さんと、トレンディドラマ全盛期の人気女優・浅野温子さんという組み合わせの意外性が斬新でした。
今までにないキャスティングの恋愛ドラマとして作品の世界に引き込まれます。
ドラマの出演者では、主演の武田鉄矢さんの熱演が光ります。
何度ふられても諦めない姿と薫のことをなにより愛する達郎の誠意のあるキャラクターが武田鉄矢さんピッタリとはまっていました。
作品の中でも、トラックに飛び出して達郎が言う「「僕は死にません! あなたが好きだから」」はまさに名シーンで何度見ても感動します。
このシーン撮影時には暴走族などの野次馬が集まり、騒然としていた現場だったそうですが、勇気を出した武田鉄矢さんはスタントなしで車の前に飛び出します。
武田鉄矢さんの気合いに圧倒された暴走族もフリーズしてしまうほどの名演で、このシーンがきっかけで共演する浅野温子さんや波長が合うようになったそうです。
ネタバレ注意!101回目のプロポーズの最終回の内容は?
薫は、達郎の上司の藤井克巳(長谷川初範)と出会います。
藤井は、薫の婚約者だった真壁と顔も声も瓜二つで、薫は達郎と別れて藤井と付き合うようになってしまいます。
そんな藤井から薫は「一緒に暮らさないか」とプロポーズされます。
一方で、達郎は、恋敵の藤井から追い出される形で会社を追われ、工事現場で働きつつ司法試験合格を目指して勉強に励んでいました。
ライバルの藤井に対して達郎も「司法試験に合格したら、あの教会に婚約指輪を置いておきます」と薫に気持ちを伝えます。。
2人の男性からプロポーズされたことで薫は思い悩みます。
達郎のことが気になった薫は、合格祈願のお守りを渡すためにマンションを訪れると達郎は不在。
近くの神社に立ち寄った薫は、そこで達郎を発見します。
達郎は神社でお百度参りをしていて、その様子をこっそりと見守る薫の瞳からは自然と涙がこぼれます。
営業二部の部長になることになった藤井は、夜に薫とバーで話し合い、薫にプロポーズの返事を求めます。
薫は「50年後の私をどう思う?」と聞くと藤井の返事は「わからない」という答えでした。
この瞬間、薫は藤井は運命の人ではなく、自分を一途に思い続けてくれた達郎の中に本当の愛があることに気づきます。
達郎の司法試験発表の当日、薫がコンサートホール控室に友人の石毛桃子(浅田美代子)
と妹の千恵と一緒にいると、桃子がたずねます。
「どうするの?星野さん、今日発表だったはずよ」と。
しかし、薫の返事は他の人に惹かれて婚約破棄した女が、どんな顔をして会えるのよというものでした。
達郎とは縁がなかったと本番の舞台に薫が向かおうとすると、千恵が「どんな顔だっていいじゃない!誰だってそんなに強くないでしょ。」と薫をとめます。
続けて、千恵は「弱いとこ一杯あって、星野さんだって、そういう弱いとこ全部裸になって、お姉ちゃんに見せてきたんじゃない!」と言います。
妹の言葉に胸を打たれた薫は、会場を飛び出し教会に駆けつけると祭壇には純白の指輪のケースがあります。
薫が指輪ケースを開けると、そこには何も無く…。
その頃、司法試験に落ちて自暴自棄になっている達郎は、指輪を海に放り捨て、薫のことを完全に諦めようとしていると、ウェディングドレスを着た薫がこちらに向かって走ってきます。
達郎は、「僕には、僕にはもう、何もありませんよ?」と言いますが、薫は「あたしを、あたしをもらってください。」と達郎に想いを伝えます。
捨ててしまった指輪の代わりに、薫はそばに落ちていたナットを拾い、それにキスをすると、達郎はそれを受け取り薫の薬指にはめます。
薫は持ってきた花束から一輪の花を達郎の胸にさすと2人は抱き合い、光に包まれたバージンロードに向かって走り出すのでした。
101回目のプロポーズのキャスト
武田鉄矢
物語の主人公・星野達郎役で出演。
万年係長どまりで99回もお見合い失敗するなど冴えない人生を送ってきた達郎だが、薫と出会うことで人生の歯車が動き出します。
武田鉄矢さんの主な代表作としては、『3年B組金八先生』シリーズ・大河ドラマ『龍馬伝』・映画『幸福の黄色いハンカチ』などの作品があります。
浅野温子
本作のヒロイン・矢吹薫役で出演。
亡くなった婚約者のことが忘れられずに過ごしていた薫は、お見合いを通じて達郎と出会います。
最初は興味を示さなかったものの、トラックの前に飛び出し、司法試験のために猛勉強するなどひたむきな姿を見るうちに薫は達郎に惹かれるようになります。
浅野温子さんの主な代表作としては、『あぶない刑事』シリーズ『フリーター、家を買う。』『学校のカイダン』などの作品があります。
竹内力
バイオリニスト・沢村尚人役で出演。
同じオーケストラにいる薫のことが好きで告白するも、婚約者が忘れられない薫からは断れるます。
それでも薫のことを諦めない沢村は、達郎と薫をめぐるライバル的なポジションで物語に登場しますが、達郎の人柄を知るようになると潔く負けを認めます。
物語の後半では、達郎と同じ会社で働く涼子が沢村のことを好きなりますが、楽団に誘われたこともあり、沢村はクラシックの本場・ドイツへと旅立ちます。
竹内力さんの主な代表作としては、『難波金融伝・ミナミの帝王』シリーズ『難波金融伝・ミナミの帝王』『極悪がんぼ』などの作品があります。
101回目のプロポーズの主題歌やアーティスト情報
SAY YES
101回目のプロポーズの主題歌「SAY YES(セイ・イエス)は、CHAGE&ASKAが1991年7月24日に発売した27目のシングル。
「SAY YES」はCHAGE&ASKAにとって初のオリコンチャート1位を記録するとともに、累計280万枚以上の売り上げを記録して自身最大のヒットソングになりました。
CHAGE&ASKAの主な代表曲としては、『YAH YAH YAH』『めぐり逢い』『if 』などの楽曲があります。
別れの曲
「別れの曲」は19世紀に活躍した作曲家・ピアニストのショパンの代表曲で、101回目のプロポーズでは劇中曲として重要な場面で使用されました。
ショパンの主な代表曲としては、『英雄ポロネーズ』『幻想即興曲 』などがあります。
101回目のプロポーズのみんなの感想
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