出典:フジテレビ
2003年に放送されたドラマ。
人々が暮らす島に立つ病院で、心も体も疲れている患者たちがコトー先生の元へやってくるストーリー。
毎回訪れる患者さん達からストーリーが展開されていきます。先生と患者さんが、互いに影響を受け、少しずつ信頼を築いてゆきます。
Dr.コトー診療所の見逃し配信や、ネタバレ、キャストの紹介などをまとめてみました。
Dr.コトー診療所のあらすじ
島の民生課課長・星野正一(小林薫)の要請により、志木那島の診療医として招かれた五島健助(吉岡秀隆)。
しかし、この島にはこれまで何人も医者を招いたが、長く居続いた医者はおらず、島民のほとんどは島の医者を信用できなくなっていました。
何かあった時には、船で何時間もかかる本土の病院を利用する習慣になっていたので、志木那島には、現在は医者はいません。
星野の島のためにといった思いから、五島先生が呼ばれたのでした。島の診療所には、看護師の彩佳(柴咲コウ)と事務員の和田一範(筧利夫)がいました。診療所には医療器具がほとんどなく、整った施設ではありませんでした。
赴任してから、快く迎えてくれたのは、和田だけで、島の人たちからは受け入れられてはおらず、患者として診療所にやってくる者は一人もいませんでした。
設備もなく、島の人の信用を失った状態から、医者としての生活がスタートするのですが、一人の少年を助けたことから五島先生の人生が大きく変わっていきます。
患者と向き合いながら、自分自身と向き合っていき、共に成長していくところは、このストーリーの最大の見どころです。
心温まる人間愛を感じることが出来ますよ。
ネタバレ注意!Dr.コトー診療所の最終回の内容は?
Dr.コトー診療所 pic.twitter.com/GJ1SkO7V
— Menelar (@Menelar2) March 14, 2012
島のお医者さんを辞めた五島は、東京の病院に呼び出されていました。
高層ビルとコンクリートに囲まれた都会に佇む、一流の施設を整えた、豪華で巨大な昭英大学付属病院は、かつて五島が働いていた場所でもありました。
五島健助(吉岡秀隆)は奥村教授(大和田信也)から大勢のスタッフたちに紹介されます。部屋には一つのプロジェクターがあり、そこにはあの三上(山崎樹範)の姿がありました。
プロジェクター越しに三上が五島に話します。
「お久しぶりです」
今回の手術で三上は助手を務めることになったのです。三上は五島に言いました。
「今の僕は、あの時とは違います。消化器外科の一員として、あなたのテクニックに引けを取らない自信があります」
三上の淡々とした口調には、半年前とは別人のように威圧的でした。五島は奥村とともに熊谷のいるVIPの病室へと挨拶に向かいます。
手術が成功したらこの病院の医師として五島が働くことが熊谷の耳にも入っていました。しかし、そのことについては触れず、熊谷の腹部を診察します。
「僕は全力を尽くします。必ず治ると信じて、一緒にがんばりましょう」
五島の中では、手術を成功させること以外は頭にはない様子でした。そんな五島のの態度に熊谷は「相変わらずだな」と笑いました。
病室を出た五島は原沢咲(石田ゆり子)の姿を発見します。咲は伝えたいことがあり、五島を待ち伏せしていたのです。
咲はドイツへの留学が決まっていました。月末には日本を経つことを伝え、オペが終わったらまた島からいなくなるんでしょ~と沈黙する五島の顔色を窺います。
五島は、質問の答えについて、「先のことは分からない」とただ一言言うだけでした。
志木那島では、和田(筧利夫)と彩佳(柴咲コウ)の2人で、五島のいなくなった診療所で患者のケアを行っていました。
倒れたままの自転車は、五島が巡回をするために毎日乗っていたもの。今は倒れたままの状態でその場に置き去りになっていました。
タケヒロら子供たちが作って立てた屋上の旗も、棒に結んだところから切れて地面に落ちており、大きな裂け目が出来ていました。
受付の机の上には、五島が置いていった「退職届」がありました。未だに村長に出せないでいたのです。
星野(小林薫)は胃が痛いと寝込んでいました。和田は星野を心配して彩佳に尋ねます。彩佳も心配している様子。
漁師たちは、五島がいなくなったことを悔やんでいました。自分たちが追い出してしまったようなものだと、自分のことを責めるばかり・・・
茉莉子(大塚寧々)も原(時任三郎)も五島がいなくなって寂しいと、思いは同じでした。つる子(千石規子)は、例のせんじ薬を持って星野家を訪ねます。
星野への心配と、それ以上の怒りの気持ちがあり、心配はするものの、星野の顔は見たくないと、家に上がるのを拒み、家の中にいる星野に向かい、思いを叫びます。
「なんでコトー先生を引き留めなかったの?」と大きな声をあげ、五島を守ってやれなかったことを責め、布団に寝込む星野の胸につる子の思いは痛いほどに突き刺さっていました。
翌朝、安藤が定期船乗り場に車を停め、スーツ姿で船に乗ろうとする星野の姿に気づき、声をかけます。
星野は五島に謝り、連れ戻そうと決意していたのです。しかし、星野に異変が起こります。お腹を押さえてうずくまっている星野に対し、安藤は「どうせ演技なんだろう」と冷たい言葉を放つのですが、その瞬間どす黒い血を吐き、それが演技ではない事を感じます。
星野の姿を目撃した原は、急いで診療所へと運びます。みぞおちを抑えて苦しんでいる星野を見る彩佳は、動揺し、しっかりとした処置をおこなえないでいました。
彩佳は気が動転して、血圧計もうまく持てないでいます。しまいには、和田が洗面器に入れて持ってきた氷を受け取りそこねて、床にばらばらと落ちる氷の音が、静かな診療所に響き渡るのでした。
それほどにまで気が動転している彩佳に、和田は五島先生に連絡をしようかと言うのですが、彩佳は「今更そんなことは出来ない」と冷静に落ちた氷を拾い始めます。
その夜、彩佳は診療所で医学書を調べていました。医学書を見ていて彩佳は胃癌の項目を目にします。
胃癌の症状と、父の症状と似ていることからさらに動揺します。今更・・・という気持ちはありましたが、目の前の現実に耐え切れなくなった彩佳はついに五島に連絡をしました。
父が吐血をしたことや、本土の病院と連絡をとって、出来る限りのことはやりつくしたこと。容体は今は安定している事を伝え・・・
その後はどうすればいいのかを問いました。
「一人で全部できたんだね。偉いね」
という五島の言葉に、彩佳の目からたくさんの涙がこぼれます。
五島は、自分のせいなんだと責めながらも、彩佳にちゃんと本土で診察をしてもらうようにと伝え、何かあった時は電話するようにと言います。五島にできることはこれくらいしかなかったのです。五島の中にはすまないという気持ちが大きかったのでした。
翌朝、三上は熊谷の再検査の結果に愕然とします。熊谷の病状は予想よりも深刻で、手術をすることが出来ないほどにまで進行していたのです。
しかし、三上は嘘の診断結果を五島に教え、五島も三上の情報を信じて疑いませんでした。
診療所では、星野はどうしても本土には行かないと言い、五島がいないなら死ぬと、かたくなに拒みますが、症状はどんどん思わしくないまでに進んでいる様子でした。
急に痛みを感じ、星野はそのまま布団の中で意識を失ってしまいます。そんな様子を見た子供たちは、自分たちだけで五島を連れ戻そう計画を立てるのですが、東京に行くだけの飛行機代はなく、計画を立てていることも大人に見つかってしまい、計画を実行することが出来なくなってしまいます。
東京では、熊谷のオペの開始が迫っていました。大勢の記者たちも手術の様子が気になっていて、玄関前で騒いでいました。
オペを開始しようとした五島は、熊谷の異変に気づきます。聞いていた検査結果とは違っていたのです。三上は白々しくも「どうして自分で検査結果を確認しなかったのですか?」と、しらばっくれます。
窮地に立たされた五島でしたが、手術はそのまま実行されました。確実に素早い方法でオペをする五島を見て、三上はただ愕然としていました。
後縫合をするだけというところまで手術が進み、そこで奥村がやってきて、交代するように言い、五島は手術室から出ていきました。
夕日を背に腰かけたまま動かない五島に、三上は深々と頭を下げて謝ります。しかし、五島は三上をとがめることをしませんでした。
「僕たちは、決して自分の腕を試したり、テクニックを競うために、オペをするわけではありません。僕らに出来ることは、患者さんの運命を助けてあげること。それ以上でも以下でも、ありません」
その言葉を聞いた三上の目からは自分がしてしまったことを愚かさで涙があふれます。熊谷の手術の記者会見では、奥村の手柄になっていました。その隣には三上の姿があります。
奥村のバカげた会見が続き、三上は耐え切れなくなり、ついに手術をしたのは奥村ではなく五島だと事実を暴露するのでした。
「今回、熊谷幹事長の手術を執刀したのは、奥村教授ではなく、志木那島診療所から招いた、五島健助先生です!!」
記者会見場はパニックです。記者会見は騒動を起こしていることなんて、五島は知る由もありません。五島にとって記者会見のことなんて、どうでもよかったのです。
一人の患者の命を救うことが出来た。五島には、それだけでよかったのです。廊下を歩いていると、そこには原の姿がありました。原は五島に伝えます。
島の人たちの様子と、「戻ってきてほしい」と願っていることを・・・明日の朝には船を出すと言い、その場を立ち去ります。
翌朝、星野は安藤の船で本土に向かうことになり、漁師たちに見守られながら星野が船に乗り込もうとしたその時でした。原の船が見え、船酔いしている五島の姿がありました。
船酔いした五島は耐え切れずに、港を目の前に海に向かって思い切り吐いてしまいますが、星野の姿を見せると、すぐに医者の顔に戻り、診察を始めます。
星野は手術できるのか、五島に尋ねます。
「できないなら正直に言ってくれ!俺はもう手遅れなのか?」
島のみんなが緊迫する中で五島が診断した結果は意外なものでした。
「貧血が気になりますが、薬を飲めば治りますよ。ただの胃潰瘍ですから」
診断の結果は、悪性の胃がんでもなく、典型的な胃潰瘍だったのです。手術は必要なく、薬で治ると聞くと星野を心配して診療所に集まったみんなは大笑い!星野も安心して、島のみんなに平謝りをします。
島にはまた五島が戻ってきました。
「ドクターコトー診療所」が戻ってきました。白地にハデに大きく書かれた旗には、大きく避けて敗れていましたが、しっかりと縫われて直されていました。
島の人達にに囲まれ、五島はもう一度ここで医者としての再スタートをきるのでした。そして、誇らしげにその旗を見上げるのでした。
Dr.コトー診療所のキャスト
再放送してほしいドラマ
FileNo.536
「Dr.コトー診療所」
2003年 フジテレビ系列#吉岡秀隆 #柴咲コウ #時任三郎#大塚寧々 #泉谷しげる #筧利夫#小林薫 #石田ゆり子 他 pic.twitter.com/Fv0JMiuv9Q— 再放送してほしいドラマ (@aazune) January 20, 2017
五島健助(医師)吉岡秀隆
主人公で、島のお医者さんとしてやってきます。最初は受け入れられませんでしたが、病気を治し、島の人と寄り添うことで、お互いに信頼関係を結んでいき、「コトー先生」と呼ばれるようになります。
吉岡秀隆さんは、映画「三丁目の夕日」などでも活躍された俳優さんです。
星野彩佳(看護師・星野正一の娘)柴咲コウ
島の看護師として、コトーと一緒に島の患者を救います。最初はコトーのことを信用していませんでしたが、手術の腕と人柄を見て、信頼することになります。
柴咲コウさんは、女優と歌手としても活躍されています。映画「黄泉がえり」では、「月のしずく」でも話題になりました。
和田一範(村役場の職員・志木那島診療所の事務員)筧利夫
コトーのことを最初から信頼し、歓迎していた事務員。彩佳と共に、コトーの手助けをしていきます。
筧敏夫さんと言えば、「踊る大捜査線」がすごく話題になっています。その他にも「フードファイト」「やまとなでしこ」などの話題作にも出演されています。
Dr.コトー診療所の主題歌やアーティスト情報
「銀の龍の背にのって」
中島みゆきさんが歌います。「空と君との間には」「糸」など、いろいろなドラマの主題歌を手掛けているベテランアーティストです。
「思い出だけではつらすぎる」
彩佳役を務めている柴咲コウさんが歌います。女優としての演技力だけではなく、歌手としての歌唱力にも高く評価されています。
Dr.コトー診療所のみんなの感想
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